吸引法

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吸引法(Vacuum Aspiration)はVAと称される外科的中絶手術の事です。

 

 

吸引法には手動で行われるMVA(Manual Vacuum Aspiration)と

 

 

専用の吸引機械を使ったEVA(Electronic Vacuum Aspiration)の2種類の方法があります。

 

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使用する機器

 

 

・手動吸引器

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注射器の先端が鍼ではなくチューブになっているような機器で、このチューブを子宮内部に挿入後、注射器を引く事によって子宮の内容物を吸引します

 

 

・電動吸引器

機械的に真空を作る機械と、そこに接続するチューブがついています。チューブの先端の金属の管になっています。

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病院によってはより柔らかく柔軟で安全な使い捨てのプラスティック製のチューブを使う所もあります。

 

 

このプラスティック製のチューブは金属のチューブに比べて子宮内膜を傷つけたり穴を開ける(子宮穿孔)が起こりにくいというメリットがあります。

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電動吸引器では手動吸引器に比べて吸引力が強く、吸引力の強さも調整が可能です。

手術の方法

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手術前に静脈に点滴を刺し、そこから麻酔を投与します。患者が眠ったら子宮へチューブを挿入します。

 

 

このチューブの先端は細くなっているため特に前処置としての子宮拡大(ラミナリア桿など)を行わない所が多いようです。その後、吸引を行い子宮内容物を取り除きます。

 

 

 

手術の時間

 

 

10分~15分程度

 

 

吸引法のメリット

 

 

細く安全なチューブを挿入し、ぐりぐりと動きまわさず吸引するので子宮内膜や子宮口への出血や子宮穿孔のリスクが掻把法と比較して少なく

 

 

手術が終わった後の痛みなど母体の負担も少なくてすみます。

 

 

吸引法のデメリット

妊娠10週目を越えるような場合は胎児が大きくなっており、吸引法では中絶出来ない可能性があります。

 

 

また、使い捨てのチューブを使っていない場合は感染症を防止するために消毒や滅菌を行います。

 

 

この消毒や滅菌には数時間が必要になるため、一日に行える中絶手術は2~3回くらいです。

 

 

吸引法を取り扱っていない病院自体も多くない為、現在の日本では予約を取りにくいという事も言われています。

 

 

また掻把法と比較して手術費用が若干高めという傾向があります。

 

 

吸引法の現状

WHO(世界保健機構)が2012年に出している「安全な中絶」で掻把法から吸引法または薬による中絶に切り替えるように勧告が出ているように

 

 

世界では薬または吸引法による中絶手術が主流になっています。(薬による中絶は現在日本では行う事が出来ません)。

 

 

その理由としてはより簡易な操作で行えるために子宮内膜や子宮口へ傷をつけてしまうリスクが少ない事が挙げられます。

 

 

しかし日本ではまだ吸引法を行わない病院が多くあります。その理由を調べると「熟練した医師であればどちらの方法でも安全」であったり

 

 

「チューブを使いまわすような感染症のリスクがある吸引法は使わない」と説明しています。

 

 

~経験談募集 一人で悩まないで~

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